他金融機関への送金

 今では、普通に送れるようになった「郵便局」と「銀行」との間の口座間送金ですが、実現したのは、そう昔の話ではありません。 
(今でも、送金は、「総合口座」を介しての送金で、「現金」の送金はできません。) 
口座番号のコード体系が「郵便局」と「銀行」では、大きく異なるというのが、技術的なネックでした。 
どのように口座情報のコード変換をしているのかみてみましょう。 

郵便局と銀行の口座情報のコード体系

 システム開発上、技術的にネックになっていたのは、郵便局の「貯金口座」と、銀行の「預金口座」のコード体系の違いでしょう。 
郵便局の総合口座は、口座の「記号」と「番号」で管理されています。 

「記号」5桁 
「番号」8桁 

 あいだに、1桁の枝番がありますが、これは、通帳を紛失などした場合に再発行したときの「再発行回数」です。 

 一方で、銀行の方は、以下のような構成となっています。 

「銀行コード」4桁 
「支店コード」3桁 
「預金種目」1桁 
「口座番号」7桁 

 ちなみに、日本国内の銀行(ほぼすべての銀行)は、上記の「全銀協コード(正式には「統一金融機関コード」)」の規則にのっとってコードが体系化されています。 

郵便局の「記号・番号」から「全銀協コード」への変換

 お客さまが、郵便局で「他の金融機関」へ、送金する際に、変換ロジックを意識する必要はないでしょう。 
総合口座の通帳の表示をめくると、一番上に「記号」12310 「番号」12345678 と表示されていて、これが、郵便局固有コードです。 
 次のページの「銀行使用欄」の以下のような記述があると思います。 
「この口座を他金融機関からの振込の受取口座として利用される際には次の内容を指定ください」の文言のあとに 

【店名】二三八(読み ニサンハチ)

【店番】238【預金種目】普通預金【口座番号】1234567

と記入されています。 

「郵便局」から「他金融機関」への送金

 「郵便局」から、「他の金融機関」へ送金するときは、コードの変換は不要です。 
送金の用紙にも、さきほどの「銀行使用欄」の「238支店」などと記入する欄はありません。 

「記号」と「番号」を記入するだけでOKです。 

「他金融機関」から「郵便局」への送金

 「他金融機関」から、「郵便局」へ送金するときは、コードの変換が必要です。 
銀行の窓口で、郵便局の通帳をめくって「銀行使用欄」をみせれば、銀行の窓口担当者も、きっと理解してくれるはずです。 
「記号」と「番号」を記入するだけでOKです。 

「他金融機関」への送金手数料

 送金手数料は、5万円未満と5万円以上の送金とでは異なります。 
どちらも、郵便局の窓口で送金するよりも、ATMを利用して送金した方が半額程度ですみますので、ATMでの送金をおすすめします。 

口座のコード変換のロジック

 ここからは、郵便局の貯金口座のコードを、全銀協のコード体系に変換するロジックの説明ですが、知らなくても日常生活を送る上でなんら問題ありませんので、興味のある人だけみてください。 

<全銀協コードへの変換> 
銀行コード 4桁 ← 「ゆうちょ銀行」”9900″(固定) 

支店コード 3桁 ← 「郵便局」の「記号」5桁のうち、「2-3桁」+ 総合口座の場合は “8” 
(例)記号 “12310”の場合、 ”23″+”8″  支店コードは、”238” となります。 

預金種目 1桁  ← ”1″:「総合口座」 

口座番号 7桁  ← 「郵便局」の「番号」8桁のうち、「1-7桁」 
(例)番号 “12345678”の場合、 口座番号は、”1234567″ となります。 

【解説】 
◆「支店コード」 
もともと郵便局には、支店という考え方はありません。 
「局コード」5桁(通帳の「取扱店」欄に印字されています)というものはありますが、「記号」、「番号」は、全国一律に採番され、局コードとは無関係です。 
(といっても、「記号」と「局コード」は多少関係があります。記号の上”2-3″桁は、地域を表します。(ほぼ局コードの「都道府県コード」と一致します)そして、「局コード」の上”1-2″桁は、都道府県コードです。「局コード」の “3-5″桁は、そこの郵便局の都道府県ごとの開局順となっています。ですので、この “3-5″桁の番号が小さい郵便局ほど、開局の歴史が古いということがわかります。) 

「記号」の上”2-3″桁の意味は、上記のとおりですが、残りの “8” 「総合口座」は、システム上どのように判断されているのでしょうか。 
郵便局の「記号」の上”1″桁は、ある意味、預金種別を表しているといえます。 
上”1″が、”1″なら「総合口座」、”0″なら「振替口座」、さらに”5″なら、「定額・定期貯金専用口座」というぐあいです。 
(今は、発行していませんが、”4″:「一枚ものの定額・定期の証書」です) 
もし、振替口座の「記号」(5桁)が、”02310″ だったとしたら、「全銀協コード」の支店コードは、”239″支店(「記号」”2-3桁”+ 振替口座の場合は “9”)となるはずです。
 
 もともと、郵便局には「支店」という概念がないので、全銀協の体系にしかたなくあわせているのです。 
実際に、”238″支店や”239″支店など、どこにもありません。 

◆「預金種目」 
もうおわかりですね。 
郵便局の「記号」の上”1″桁で判断できます。 
郵便局の記号上”1″桁 が “1”:「総合口座」なら、全銀協 預金種目 “1”:「普通預金」 
郵便局の記号上”1″桁 が “0”:「振替口座」なら、全銀協 預金種目 “2”:「当座預金」 

◆「口座番号」 
 郵便局の最後の1桁をちょん切って、全銀協の「口座番号」にしています。 
そんな乱暴なことをしてもだいじょうぶかと心配されるかも知れませんが、だいじょうぶです。 
郵便局の「番号」の下”1″桁は、「チェック・デジット」です。(長らくシステム・エンジニアをしていた私の感です。) 
 上7桁めまでで、ユニークとなっているはずです。